1歳半検診でみつかった虫歯の治療〜形成不全って何?

こんにちは、chiccoです!

先日うけた1歳半検診で、初期虫歯と上唇小帯についてご指摘がありました。

上唇小帯については経過観察するしかないのですが、1本みつかった奥歯の虫歯はさっそく治療に行ってきました。

↓1歳半検診についての記事はこちら




小児歯科初診 診断は?

娘を先生のひざのうえに頭がくるように寝かせて診察していただきました。

娘の歯をみて先生は「エナメル質形成不全ですね。歯が軽石みたいに穴がたくさん開いててそこが虫歯になっています。」とのこと。

エナメル質形成不全という耳慣れない言葉に、その場ではただただ 先生の説明を理解しようと一生懸命だったけど、家に帰ってからいろんな疑問がでてきてめっちゃ調べました。

エナメル質形成不全とは?

エナメル質形成不全とは、歯の表面のエナメル質がなんらかの原因によりきちんと形成されなかった状態をいいます。

健全な歯と比べると 弱く柔らかいので虫歯菌が入り込みやすく虫歯になりやすいです。

また、虫歯の進行も早くなります。

エナメル質は一度形成されると、骨のようには二度と形成し直されません。

乳歯のエナメル質形成不全は10%以下の子供にみられます。

エナメル質形成不全の特徴

主な特徴は以下の通りです。

・歯の表面に濃く白くなっている部分がある。

・歯の表面が茶色や黄色味をおびている。

・歯の表面が 凸凹したりくぼみがある。

・生えてきたばかりの歯が欠けたようにギザギザの形になっている。

乳歯におこるエナメル質形成不全の原因

エナメル質形成不全は、遺伝または歯の形成期に生じる何らかの原因でおこります。

乳歯と一部の永久歯(前歯と6歳臼歯)は赤ちゃんが母親のお腹の中にいるときから作られます。

① 妊娠中の母体の栄養不足

母親が妊娠中に栄養状態がよくないと、子供に栄養が行き渡らずにエナメル質形成不全になってしまうことがあります。

② 早産

早産の子供にエナメル質形成不全が多いことが報告されています。

早産になると母親からもらう栄養が不十分になってしまいエナメル質形成不全の原因になることがあります。

③ 妊娠初期に母親が服用した薬の影響

妊娠中にペニシリン系抗生剤のアモキシシリンを服用すると赤ちゃんにエナメル質形成不全を起こす可能性があります。

④ 遺伝

遺伝性のエナメル質形成不全は8000人から14000人に1人の割合で発生するといわれています。

症状の程度は様々ですが 乳歯と永久歯全てにおこることがあります。

また、一部ではなく全ての歯におこるのも特徴です。

 

他にも原因不明のエナメル質形成不全の報告もあり、原因を特定するのは困難です。

うちの娘に関しては、私の妊娠初期の栄養不良が原因かもしれません。7週から19週くらいまでつわりがひどくて激やせし妊娠前の体重を下回っていました。

 




エナメル質形成不全〜今回の治療

先生はとても親身になってくださり、歯を削るべきか悩まれていました。

結局、奥歯の溝の軟化している部分を少しだけ削り 溝全体をプラスチック樹脂で埋めるシーラント処置をしていただきました。

歯垢がたまりにくくなり虫歯予防になります。

これから定期的(3~6ヶ月に1回くらいの割合)にフッ素塗布&シーラントが取れていないか確認し とれていたらまたつけるという流れになります。

今回は乳歯ですが、これから生えてくる6歳臼歯や永久歯も生えてきたらすぐにシーラントとフッ素塗布をすると虫歯予防に期待できますね!

追記 ⁑ 前回の治療から4カ月がたち、また歯医者さんに行ってきました。

結果は、同じ歯の違う部分がまた少しかけているとのことで シーラント処置とフッ素塗布をしていただきました。

歯磨きを徹底しているつもりですが、それでももろくてかけてしまうそうです(涙)